① 1回の上限と月の枠:無料枠は「月120分」より「1回3分」が効く

無料枠の広告は月の合計分数で語られがちですが、実務で先に引っかかるのは1回あたりの上限です。Nottaの場合、無料版は月120分の枠があっても1回の文字起こしは3分まで。30分の会議を丸ごと入れて評価することはできません。

料金ページでは、月の分数、1回の上限、ファイル取り込み件数、AI要約の回数という4つの単位を分けて確認します。会議の長さと月の本数をあてはめれば、無料版で足りるのか、有料版が前提なのかが契約前に分かります。

② 録音方法:Bot参加型か、端末録音か

Web会議の記録には、会議へBotが参加者として入って録音する方式と、自分の端末で音声を拾う方式があります。Bot方式は退席後も記録が続くなど自動化に強い一方、参加者の画面にBotが表示されるため、社外会議では入室を断られることがあります。

NottaはZoom・Teams・Google Meet・WebexにBotを参加させる方式と、デスクトップ版で端末の音声を録る方式の両方があります。どちらの方式でも、録音することの説明と参加者の同意は省略できません。

③ 精度の数字より、修正にかかる時間を測る

文字起こしが3分で終わっても、社名・人名・数字の修正に20分かかれば、手放しでは喜べません。精度は録音環境と話し方で大きく変わるため、広告の数字ではなく自分の会議の録音で測ります。

比べるときは条件を揃えます。同じ30分の録音(話者3人、固有名詞12個、少し雑音あり、のように条件を決めたもの)を各製品へ入れ、誤変換の数ではなく『他人が読める状態にするまで何分かかったか』を記録すると、実務に近い差が見えます。

④ 共有先への出口:書き出しと連携を確認する

議事録は作って終わりではなく、Slack、Teams、Notion、社内のドキュメントなど、いつもの場所へ渡して完了です。連携機能や書き出し形式(テキスト、Word、SRTなど)が合わないと、毎回コピペする作業が残ります。

解約時の持ち出しも同じ画面で確認できます。一般的な形式で一括書き出しできるかどうかは、使い始める前に見ておきたい項目です。

⑤ セキュリティ:保存場所・学習利用・削除手順

機密会議に使うなら、録音と文字データの保存場所、保存期間、AI学習への利用有無とオプトアウト、退会後の削除方法を利用規約とセキュリティページで確認します。ここが要件に合わなければ、他の項目を比べる意味がありません。

削除の仕様も見落としがちです。たとえばNottaでは、削除したノートはゴミ箱に30日間残り、完全削除は別の操作になります。誤削除からの復元には便利な仕様ですが、『消したはずのデータが残っていた』と困らないよう、手順を先に把握しておきます。

⑥ 料金は月額換算ではなく、年間の請求額で比べる

年払いプランの多くは『月額換算◯円』と表示されますが、実際には年額を一括で支払います。Nottaのプレミアムなら月払い1,980円、年払いは14,220円の一括請求で、月額換算表示は1,185円。年払い総額は月払い約7.2か月分にあたるため、8か月以上使う見込みなら年払いが安く、利用期間が読めないなら月払いが安全です。

この構造はNottaに限りません。月払いを12倍した金額と年払いの一括額を並べ、途中でやめた場合の返金条件(多くは日割り返金なし)まで見て、初年度に実際に支払う金額で比較します。

⑦ つまずいたときに、自力で戻れる情報があるか

導入後は、アップロードが進まない、特定のファイルだけ文字起こしできない、といった小さなトラブルが必ず起きます。公式ヘルプに症状別の対処が揃っているか、ファイル形式・容量・時間の上限が明記されているかは、運用を続けられるかどうかに直結します。

契約前にヘルプセンターを検索してみて、自分が想定する使い方(YouTube取り込み、長時間ファイル、再文字起こしなど)の記事があるかを確認しておくと、導入後の詰まりを減らせます。

最後に:同じ録音で2〜3製品を試してから決める

①②⑤⑥を公式ページで確認して候補を2〜3製品に絞り、同じ録音を無料枠で入れて③④⑦を試す。この順番なら、無料枠の範囲でも導入判断に必要な情報はほぼ揃います。

有料契約に進む場合は、無料体験の自動更新条件だけ最後に確認してください。体験終了後に年払いプランへ自動更新されるサービスでは、解約期限を逃すと年額の一括請求が発生します。

FAQ

よくある質問

AI議事録ツールは無料版だけで使い続けられますか?

短い音声の確認用途なら可能ですが、実際の会議の記録には上限が足りないことが多いです。たとえばNottaの無料版は月120分でも1回3分までで、30分会議には使えません。月の会議時間と1回の長さを無料枠の単位と照らして判断します。

文字起こし精度が高いと書かれている製品を選べばよいですか?

精度は録音環境・話者数・話し方で大きく変わるため、広告の数字だけでは判断できません。同じ録音を複数製品に入れ、読める状態へ直すまでの時間で比べるのが実務に近い方法です。

会議に参加する録音Botは相手に見えますか?

Bot方式では、Botが参加者として会議画面に表示されるのが一般的です。表示の有無にかかわらず、録音することの説明と参加者の同意は必要です。社外会議ではBotの入室自体が禁止されている場合もあります。

議事録データはAIの学習に使われますか?

サービスと設定によります。利用規約やセキュリティページで、学習への利用有無とオプトアウトの手順を確認してください。機密会議に使う場合は、保存場所・保存期間・削除手順までセットで確認します。

月払いと年払いはどちらを選ぶべきですか?

年払いは総額が安い一方、一括請求で途中解約しても原則日割り返金がありません。8か月以上など損益分岐を超えて使う見込みが立ってから年払いへ切り替えるのが安全です。

参照した公式情報

調査日:2026.08.26。価格・条件は変更されるため、申込前にリンク先の最新情報をご確認ください。

調査メモ:確認項目の構成と、Nottaに関する料金・上限・機能の記載は、2026年8月26日時点でNotta公式の料金ページとヘルプを確認した内容に基づきます。複数製品の精度を横断で実測した結果はまだないため、この記事では精度の優劣を評価していません。

執筆・調査

後藤WORKBENCH AI 編集部

仕事で使うAIツール、SaaS、サーバーの料金や契約条件を、公式の料金表・利用規約・ヘルプで確認して執筆・更新しています。実機検証を行った記事には、検証した条件と結果を記載します。

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